2012年3月13日火曜日

さてプログラムの後半はシューベルトの遺作のソナタイ長調D959です。

もともと今回の企画はシューベルトの3曲の遺作のソナタの調性、ハ短調、イ長調、変ロ長調を基本に組み立てたものです。
シューベルトの遺作の3曲のソナタの中で今回初めて弾くのがこのイ長調のソナタ。
数か月前から練習を始めていてそれなりに形になってきたと思っていたのに、富山から帰って練習に戻ると全くどこかへすっ飛んだように哀れな状態。。。本番まであと10日しかないというのに途方に暮れる私です。自分の中でまだ充分に熟していなかったのですね。
とにかく若い時とは比べものにならないくらい勉強に時間がかかり、特に暗譜には数倍の時間がかかり情けなくなります。

シューベルトのソナタの語りかけるような歌に満ち次々に転調していく音楽はまるで物語を聴いているよう。
このソナタの第2楽章がまた絶品。
旅人がひとり孤独な道を淡々と歩いていく姿。とそこに劇的な嵐のような中間部が出現します。
そして即興風のレジタティーボのようなやりとりを経て(まるで天からの謎かけにこたえるような旅人!)旅人はまたもとの孤独の道を歩き続けます。

軽快な第3楽章スケルッツオの後の長大な第4楽章はピアニスト泣かせのこれまた転調の繰り返しです。
どこまでも続くような長ーい道のり。。。いつまでも続く美しい歌。。。どうぞ迷子になりませんように。。。。と練習に励むのみです。

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